駅にて。

2011年1月21日 読書
帰り道、駅や街中、乗換途中の通路なんかで、向こうから美しいひとがやって来るのに気が付くと、こんな衝動(妄想とも言う)に駆られることがあります。




(落ち着いた緊張感のないゆったりとした笑顔で)
「すみません、ちょっといいですか、わたくしこういうものでして・・・」

・・・と、何やら名刺を手渡す。

そこには、何らかの『文筆業』的な肩書が書いてあって・・・




駆け出しの作家さんなんかが自らの体験をもとに人物造形して、半ば私小説的な作品を世に出して知り合いともめるなんてことがたまにあります。

しかし職業作家ともなると、キャラクターのサンプルをどのようにして集めているのかが不思議でなりません。

よっぽどの人間好きでモテ男か、優秀なブレインが傍らに付いているか、地道に取材しているのかのどれかだと想像します。


で、個人的興味を罪悪感ナシに振りかざして見知らぬ他人に声を掛けられるであろうと想像するところの文筆業的な仕事が(もし実際にそうであるならば)羨ましいなぁと考えたりするわけであります。


(獲らぬ狸の皮算用で)宝くじが当たったらどうするか?

・・・なんて考えると、たぶん自分なら文筆業に挑戦してみたい、と思うのかもしれません。



それはさておき、この1964年、すなわち昭和39年に出版された小学校教育書の復刻版は、実体験に裏打ちされたリアリズムあふれるみずみずしい文章で、その本物さ加減が否応なしに押し寄せてくる名著です。


ふりがな付きの親切な構成も嬉しくて、まだ20%ほどだけ読んだところですが、最後まで一気に読んでしまうであろうこと間違いなしな感じがしています。


やっぱり、充実した本物の人生を送らなくては、このような本物の書物を著すことはできないのだろうと思います。

日々の生活を、もっと実のあるものにしていかなければ、いかなることにも応用なんてできないな、と思った夜でした。

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