たまに忘れたころに、何か、ガツンと来る『本』を読みたい、という衝動に駆られる。


そんな時、『これだ!』と自分を納得させてくれるのは『空いていたスペースを埋めてくれるパズルのひとかけら』のような作品だ。


幼すぎてわからなかったジミー・カーターの時代、1976~1981年の日本を描いてくれている、ということがそのひとつの例。


JRがまだ国鉄だったころ、5月の春闘の季節にはストライキなるものがあった。

そんなことはすっかり忘れていたのだが、鉄道ダイヤはもとより、路線バスも運行がストップしてしまうという年に一度の行事があったことは微かに記憶に残っていた。

『ストライキ』を報じるTVのニュースを眺めていて感じた『なんかこわい』という肌感覚を思い出したのである。


過酷な日常を、正確に冷徹に力強く刻みつけた本書は『あの頃』の東京をリアルに感じさせてくれる。

たしかにあの時代、僕は生きていたし(たぶん)両親はせっせと働いていたのだろう。

ついに初乗り料金が430円と大台を突破し、プリンセス・ダイアナのウェディングがTVを席巻した1981年、私は小学校1年生だったのである。

コメント

むささび
2011年5月20日7:17

そしてダイアナの髪型を真似た母親を持つあたしは小学6年生。

affogato
2011年5月21日13:07

当時は6年生のお姉さんというと、相当にオトナな感じがしていましたよ。
(近所に住む子どもが、年齢ごちゃまぜで遊ぶ世界でしたね。)

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