･･･のは先々週。

品川駅から御殿山のセルビア大使館の奥にある原美術館まで歩いたら、想像以上に時間がかかった。

以前に読んだ本で、アンリ・カルティエ＝ブレッソンの言う『決定的瞬間』と『構図バランス』、同じようなパターンがほんの少しずつズレなが微妙に繰り返される面白さ･･･などなど、『良い写真』の見どころを学んでおいたのが役に立った。

’70年代の作品は、叙情的なポートレートや風景写真だったが、ここ10年ほどの作品はテーマとなる少ない色の組み合わせが鮮烈に対比あるいは調和するフレーミングだった。

何日か前の日経の紹介欄にも大きく取り上げられていたが、それだけの価値があったと思う。

個人的には、その帰り道に高輪方面まで閑静な高級住宅街を散歩した十数分が面白みのある経験となった。

ロシアの通商代表ビルの先、ソニー社屋の通りまで来ると、懐かしい頌栄女子学院の制服が。

考えてみれば、僕らの時代にかなりの学校の制服が変更になったけど、あれから約20年、それはすなわちずっと変えないでいるところが多いってことだなぁ。

もう、ことさらに技量を自慢する必要はなくなったのだ。

TV のチカラは偉大。米国においても。

上手にキレイにつないでく冒頭の5曲。

そしてテーマタイトルの6曲目。



･･･かつては、新しいリズムパターンの創造に必ず立ち会えるアクシデントとしての期待がニューアルバムの発売日にはあった。


ものすごく集中して作ったのだ、とクエストは云ったらしいのだが、リラックスした雰囲気を意図して醸し出すには相当な苦労がいるということか。

年をとると、色々な手順やこだわりにとらわれて、自由がきかなくなるのは誰しも同じなのだろう。

そんなわけで、1年待った挙句に手に入れたのは、まぁ肩のちからを抜いてみろよ、というメッセージ。

周りの流れをつかむには、まず浮かんでみるといい。

浅瀬の海なら、そんな感じだろう。

ちょっと眼をとじたままでいてみると、意外なほどに移動している。

おどろきはするが、決していやな感覚ではない。

海に浮かんでいる時のような、全身で周りから受ける感触を意識しつつ、ゆっくりであっても濃密な充足感とともに自分の存在の輪郭を意識できる･･･そんな佇まいで居られるようにすればいいのか。

３０代後半の日々をいかに過ごすか、そのためのヒントを得た気がした。

南口から通りを約300m、『南大塚三丁目』の交差点かどにある『麺屋 帝旺』。

650円の油そばを食べました。

バラ肉のチャーシューは、すぐに食べないで麺の下に仕舞っておくと、3分ほどでトロトロの食べごろになります。

しゃきしゃきモヤシと、長ネギは白いとこはそのまま、青いとこはカリカリに揚げたものが麺の上に乗っかってきます。

薄味のメンマと、黄身トロ玉子のハーフカット。

そして角断面の中太麺をまとめるのは、豚骨系と各種節系に昆布、帆立、椎茸も使ってありますよとの触れ込みの魚介ダレの合わせ技。

かなり ”初めて感” のある味でした（ちょこっとピリ辛）。

お酢がよく合うし、なにやら漢方系の清涼感のある自家製ラーユも、上手いこと追い討ちをかけてくれます。

多分、はやりものばかり食べてるひとには、評価軸がつかみきれないゾーンでの試合を強いられるので、『よくわからん。』と、一蹴されてしまう味かもしれません。

･･･でも、ヘソ曲がりな私のような人種にとっては、何とか生き残ってほしいお店のひとつなのでした。

もう一軒、発見。

春日通り、帝京平成大学の隣り。

『燕返し』

･･･お客さん少なかったんで、かなり心配しましたが･･･

『えび塩とんこつ』750円。

麺は中細ストレートのアルデンテ。

トッピングは桜海老と水菜と白髪ねぎと唐辛子の細切り、海苔、それと黄身のトロ～リとした玉子ハーフサイズ。

メンマはこのスープに合う控えめな調味。

特筆すべきは、丁寧な仕込みのチャーシュー。

8mm厚の真ん丸なそれは、煮過ぎてウマ味が逃げちゃったような、そこらへんのお店とは違う、適度にやわらかく、しっかり豚の味が残っているもの。

まぁ、一度は食べてみてください。


･･･ところで、『アルデンテ』なラーメンと言えば、秋葉原のヨドバシカメラ側、高架下をくぐって道路の反対側エリアの『黒虎』。

ここもハッキリとしたアルデンテで出てくるので、ゆっくり食べたい私にはピッタリなのでした。

（『黒虎』は、いわゆるダブルスープですが、程よい濃さでオススメです。つけ麺もいいと思う。）

色々書いていたら、途中であっさり消えてしまった。

池袋東口の北側で、行っても損しないお店は2つ。

鶏の穴･･･（標準の汁そばは、鶏ポタスープ + 中太ストレート麺、680円。）

瞠（みはる）･･･（おすすめのつけ麺は、臭くない魚スープ + 中太平打ち麺、750円。）

有名店は色々あります。
本来、ラーメンなんて、たまたまあったところに入る程度の意識で充分なのです。
しかし、少し歩いてみないと、食べ終えて満足できるお店に出会えないのは何故なのでしょうか。


（テレビ朝日『お願いランキング』で数週間前に池袋東口のラーメン店特集を見て、そうじゃないだろ、と、沸々としていました。）

黒は味気ないので、チョコレートっぽい茶色に。

PCに取り込むのが面倒くさい、と、休日にしか音楽を聴いていなかったけど、やっぱり買って良かった。

何故アップルじゃないのか、というのは、はっきり言って単なるノスタルジー。

でも、それでも良かったのは、ソニーお誂えの楽曲ソフトが優秀だったこと。

悔しいことに、苦労し集めた数々のCDが、あっさりWEB経由で判別されてしまう。

さすがにジャケ写が存在しないものはあったが、それでも各曲のクレジットは完璧。
（ex."STING & GIL EVANS LAST SESSION" Live at Perugia July 11,1987)

やっぱり絵入りで検索できる曲が増えていくのは、何だかコレクションしているみたいで楽しいもんだ。


･･･ところで、イヤホンできっちり音楽を聴くということは、細部にまで神経が行き届くので新鮮な感じがする。

いままでとはちょっと印象が違って感じられるのだ。

ひと粒で2度おいしい？

･･･みたいな。

実家のとなりにある教会からの帰り道、今日は自転車で回り道を。

平地は田んぼ、高台は果樹園という農家の多い地域。

ところどころの軒先に、『野菜スタンド』があるのだ。

最初の坂を上りきって、ひと息ついたところで『○○産グレープフルーツ』の文字が目に飛び込む。

えっ、そんなのこんなとこで作ってんの？

･･･『食欲の制限に効果あり』とかで、カミさんから摂るように勧められていたグレープフルーツ。折角だから買うことにして、植木鉢を改造した入れ物に百円玉を1個落として一袋いただいてきた。



ところで、


オチもなにもないのだけれど、実際に食べてみたところ酸味と苦みが野生的で、種も多くてちょっと商品にはなれないかなぁという感じ。趣味の範囲で作っているのかなぁ。


でも100円でフレッシュなサプリが充分手に入ったので、ヨシとしましょう。

18インチサイズのタイヤでは、本来おとなの体重に耐えられるものではないそうだ。

ホームセンターで買った1,280円のパンク防止剤を注入して安心感の増した愛機を漕ぎ出し、片道1時間半の旅路へ。

途中、風に耳が冷やされて頭痛が･･･しかし、あったことを忘れていたフードを被って克服、無事に木場公園に到着した。

昨日が最終日の2日前。『ラグジュアリー：ファッションの欲望』展は、入場券売り場に列が出来るほどの混雑ぶりだった。

自分としては、1920年代のシャネルのイヴニングドレス、リキテンシュタインのドット絵をプリントしたミニ丈のドレス、バレンシアガのいかにも’60年代な広がりが魅力的だったアンサンブル･･･等々に興味を引かれた。

最後にコム・デ・ギャルソンの展示となるのだが、大きくプリントされた『展開図』的な写真をバックに、マネキンに着せた実物を見せる工夫はありがたかった。

三次元の認識が不得手な自分には、それでも『どうやって着るのか？』という疑問がなかなか解けないのだが、わからないにしてもとにかく面白かった。


ついでに常設展ゾーンに大好きな『ヘアリボンの少女』を見に行く。
いつ見ても魅力的な表情だ。
いったいどんな問いかけをされたのだろう。
悩ましくなかなか言葉が口をついて出てこない、そんな一瞬を捉えたかのように自分には思えるのだ。


行きは錦糸町経由だったから、帰りは葛西橋通りをいくこととした。

･･･が、ちょっと進むと『東京の地酒』イベントのタテ看板。
ちょっとした屋台村ができていて、澤の井の搾りたてを一杯400円でいただく。おでん400円と一緒にね。

そんなこんなで暖まっての帰り道。
さすがに浦安あたりでしんどくなった。

まぁ、ロー・ギアで走り続ければ、なんとかなるものです。

来月はまた、違うテーマの展覧会。
再び自転車で行ってみることにします。

＜社訓（らしい）＞

　一、ヤマトは我なり

　一、運送行為は委託者の意思の延長と知るべし

　一、思想を堅実に礼節を重んずべし


＜（恐らく） 経営理念＞
ヤマトグループは、
社会的インフラとしての宅急便ネットワークの高度化、
より便利で快適な生活関連サービスの創造、
革新的な物流システムの開発を通じて、
豊かな社会の実現に貢献します。




･･･先週の土曜日のこと。

戦後間もなくから生き延びている、老舗の塩ラーメン屋さんに（それこそ）久しぶり行こうと思って、セガレと自転車に乗って地元の道を走り出した。

無駄に信号機の多い道は、少し混み合っただけで容易にクルマの流れに追い付いてしまう。

そして2tロングの、よく見かけるあの運輸会社のトラックと肩を並べた。

･･･そう、一昔前の職業ドライバーは、自分が払うわけではない燃料代を、ここぞとばかり撒き散らして交差点ダッシュを仕掛けていたものだ。

しかし、本当に時代は変わってしまっていて、ヤマトのドライバーのおとなしいことと言ったら･･･てっきり故障してしまったのかと振り返るほどのか細い加速。

「（そこまで会社の規則が怖いのかい！）」と、驚嘆せずにはいられなかった。

･･･ちょこっと考え直すと、今やドライブレコーダーなるものは当たり前に装着されていて、ローコストドライブをせねば評価に悪影響が出るのかもしれない、と推測。

もしもそうでなければ（別に履歴が残るわけではないのなら）、ヤマト運輸、あっぱれである。

今月7日のオンエアを土曜日に見てみた。

まだ活気のあった昭和の港町ならではの、あぶく銭に群がる飲食街で暮らした小学生がいかに屈折していったのか、という話。

自分が発した言葉の品格を、『うん。』という呟きとともに都度確認しながら話を進めていく人。

自分の世界を自分から解き放ってしまわずとも、一歩一歩外界へと歩みを進めていける人の話し方だ。

ビビっていることが周りにまる分かりでは、大人としてはちょっとキツい。

ほんとは小心者でも、そういう歩み方なら、自信ありげに、かついやらしくなく生きていけるのだと思う。

安全のようでいて、（本人が冗談めかして言うように）やはり危険な本質をもつ彼が醸し出すムードは、人の目には魅力的に映るものなのだろう。

『麻婆豆腐定食』を頼んだら、当然ながら御飯と麻婆豆腐が別々に出てくる。

レンゲにすくって味わってから、すかさず御飯を放り込む。

いちいち御飯の上からかけてしまうと、やがて後のほうでは、グチョグチョ感が見た目も食感も良くなくなってしまうだろう、という予測から来る行動。

今こうして、ちょっとググれば出てくるだろうと思ったが、正しい食べ方、というのが、イマイチよくわからない。



･･･つくづく子どもだなぁ、と。


今日も、しきりに反省しています。

･･･『生理的にムリ』なのは、理由を説明してと云われても、とにかくそうなんだから諦めてわかってほしい。

西川さんは、たぶん、そこんとこをわかってもらえてない感じ、を、ハッキリさせておきたかったんだろうか。

『別にサスペンスを作ったつもりはなくて、あくまでもアート（フィルム）なんで、あんまり脚本のアラさがしをされても･･･』

なんて監督の声が聞こえてくるので、もうやめにします。


ほんとに好きとか嫌いとか、許容範囲だとか許せないとか、考え出すと引き返せないところまで行ってしまうから、あんまり身の回りのことを思い巡らすのもやめにします。

今日も日記を書いてみる。

録画しておいたCBSドキュメントを見た。

U.S.A.本国で、車通勤しながらアフガン上空の無人攻撃偵察機の操縦を日ごと繰り返す男の話。

元CIA長官のゲーツ国防長官は結構いい漢だ、という話。

飲酒運転厳罰化のアジテートに成功して意気盛んな女性地方検事の話。


そして夜も更けて、Public Enemy の Fight the Power をかける。


さてと、明日は金曜日。

倒れてしまわない程度に戦うとしよう。

ウチのせがれがもうすぐ期末試験。
われわれの時代とは季節感が違うのだ。

最近は『理科の2分野』になら手応えを感じているらしく、私が用意したテキストを黙々とやってくれる。

その合間、合間でドラムにさわって三連譜の中ヌキの時間感覚を取り戻そうとしたりしているうちになんだか眠たくなってきた。

それで結局やっぱり、メロウなサウンドに指をなぞらえたくなって、同じようなラインナップのCDを回し続ける。

せっかく早く帰ってきたのだから、ひとっ風呂浴びてからノンビリすりゃぁいいのに･･･

今日が終わってしまうのが名残惜しいのだ。

再検査の申し込みをしないまま一ヶ月が過ぎてしまったことを今日も悔やみながら、G.ワシントンのアルトの音と共にフェイド・アウトしよう。

前回の土日は南房総（･･･と書くと格好いい）の海辺でのんびり。
今回は福生の横田基地へ。

オバマ政権は長く続くだろう、との（個人的な）予測をもとに、いつのまにか厄介者になってしまったF-22を見に行くことにしたのだ。
（今回を逃したら、次回は当分先になってしまうのではないかと。）

いつも世話になっている友人に同行してもらって、西東京までのちょっと長い旅路を行く。
ウチのせがれのことは放っておいて、道々仕事の話をする。
いつもフラットな視点から、（俺が言わなきゃ誰も言ってくれやしないだろうと）真摯な、かつ辛辣な忠告をくれる彼から、今回もズバッと指摘を頂戴してしまった。
いや、しかし、とても有り難いことなのであった。

現地に着いてしばらくして、『こどもの心』を失っていないことを隠さない大人、として頼りになる、もうひとりの助っ人と合流。

これまでを振り返ればずっと、いつも友人たちに助けられながらの子育て環境に恵まれたことは本当に有り難いこと。感謝すべきことをちゃんと伝えられていないんじゃないか、という不安に駆られるほどに支えられてきたと実感している。


･･･少し話が逸れたが、初めて入った米軍基地は、受け入れ側がとっても手馴れていることが分かるほどではあったけれども、しかし来訪者はあり余るほどに多く･･･

とにかくどうしようもないのは、座るところがない、というところ。

行こうとする人は、それぞれに合わせて何かを持参する必要があるのです。

われわれの場合は、そのままコンクリートの上にドカッと座ることにして、ランプステーキらしきものをパンと一緒に食べたのでした。

ともかく、なんとも自由な雰囲気。一度は行ってみる価値があるイベントではないかな、と思いました。

引き出物で頂いたグラスを、昨夜やっと使ってみた。
周りの温度に影響されにくいので、冷たさが長続きするというスグレ物なのだが、それ以上にありがたかったのは、結露しない･･･グラスのまわりに水滴が付いて、テーブルにまぁるい跡を残すことがない･･･という利点なのだ。

実は結構当たり前に使われているのかも知れませんが･･･オススメです。



ところで、話は変わって･･･

先週土曜日、会社で指定された北松戸の病院に、健康診断を受けに行ってきた。

ほぼ丸一日、食事をしないまま過ごしていたので、検 　査 明　 け　 の　　 ご　　　　　 褒　　　　 美　　　　 に　　　　 　駅 　　　　 　 前 　　　　　 の 　　　・　　　・　　　　　・

うっかり書き損じてしまって、自分では気分よくスラスラと連ねた文章が一瞬で向こうへと飛んで行ってしまった。

コワイもので、ついつい自分の身の回りの地理的なことであったり行動であったりをそのまま書いてしまっていた以上、これでよかったのだ、ということになった。

林檎嬢はこの間のNHKの番組で、自分自身の体験や個性と言うよりも、女であるがゆえに普遍的に持ち合わせているものを表に出しているだけだ、というようなことを云っていた。

男である僕はそうもいかず、文を書くことにおいても色んな味付けを加え過ぎて、かえってアンバランスな切れ味のニブい仕上がりとなってしまう。


ギクシャク感を乗り越えて、自分自身が動きやすい自然な動き方を見出すべき時期に来ているのだろう。

こればっかりは車を買い換えて解決するような問題ではないから･･･だからこそ車は魅力的なのだ･･･鍛錬と、自分自身を凝視する試練を自らに課す必要がある。

ZENの世界というやつか。

誰かの助けが欲しくなる誘惑に駆られる。